5.それぞれの街角


 ユーリとラーフラは、住宅街で聞き込みをしているはずのシェベットを探した。
あちこち歩き回ってみると、誰かと話をしているシェベットの姿を見つけた。
 話している相手は、元冒険者の老婦人ターニアだった。
彼女は、妖精のとまり木亭へもよく顔を出してくれる常連だ。

「シェベット! ターニアさん!」

 ユーリが手を振りながら駆け寄る。
こちらに気がついたシェベットが、おう、と手を挙げ、
ターニアも微笑んで手を振り返した。

「早かったな。もう話は聞けたのか」
「うん。なんか、気になることも教えてもらったよ」

 なっ、と、ユーリが後ろをふり返ると、
遅れて追いついてきたラーフラが、少し息を切らせながら頷いた。

「ええ。まあ、詳しい話はまた後で……。そっちはどんな感じですか?」
「今、ちょっと話してたんだが、
 ターニアさんのところにも吸血鬼が来てたそうだ」
「ええっ!?」

 シェベットの言葉に目を見開いたユーリとラーフラを見て、
おほほ、と、ターニアは楽しそうに笑った。

「そうなのよ。三日くらい前にね。
 でも、私の顔を見たら、なんだか変な顔をして、そのまま帰っちゃったの。
 おばあちゃんだったから、がっかりしたのかしらねえ」
「なんというか、失礼だよな、吸血鬼の奴」

 と、シェベットが腕組みする。

「でも、ターニアさんが無事でよかったよ」

 ユーリがそう言うと、ターニアは笑顔で、でも少し眉を下げて、

「ありがとう。
 けれど、教えてあげられるようなことは、もうないわね……。ごめんなさいね」

 頬に手をあてて、ふうとため息をついた。それから首をかしげると、

「……イザク君って、夜は一人で寝ているのかしらね? 知ってる?」
「さっき、一座の寄宿舎に行ってきたんだが、一人部屋みたいだったよな」

 シェベットが言って、ユーリとラーフラも頷く。
 イザクの部屋は見なかったけれど、おそらく、
みんなアルーエットと同じような部屋を、一人ずつ持っているのだろう。

 それなら、と、ターニアは手を軽く握り合わせた。

「いっそのこと、一晩、誰かがイザク君の様子を見ていたらどうかしら?
 とりあえずそれで、イザク君への疑惑は晴らせると思うのよ」

 ユーリが「それ、いいかも!」と、明るい声で頷く。

「そうですね。
 ……というか、それ、今までやってなかったのが不思議な気もしますが」

 ラーフラも、頷きながら、ぼそりと呟いた。
シェベットは苦笑気味に笑って、

「まあ、一座の人達が、イザクを信じてたってことだろ。
 ――どうもありがとう、ターニアさん」
「お役に立てたのなら、嬉しいわ」

 ターニアは微笑んで、

「マスターは、イザク君は人間だと言ったのよね。
 私も、そう思っているわ」

 そう言うと、がんばってね、と手を振って去っていった。


 一方、フィオナとサニーは、二人で商店街へと向かっていた。
 歩きながら、サニーが口を開く。

「昨日はすっかり忘れていたが、前に買った呪薬があっただろう。
 あれは……吸血鬼には効くのだろうか?」
「ああ、そういえば」

 以前、幽霊退治のために用意した呪薬。
普通の武器が通じない幽霊相手でも、これを撒けば対抗できるのだが、
結局、そのときは使わずじまいだった。
 吸血鬼も幽霊も、アンデッドというところでは同じだが……。
 フィオナは首をかしげた。

「……どうなのかしら。薬屋へ寄って、聞いてみましょうか」

 呪薬は、この商店街の薬屋で購入したものだった。
 二人はその薬屋へと足を向けた。
 カウンターの中で暇そうにしていた店員の女性に話を聞くと、彼女は少し首をかしげて、

「吸血鬼にも効くと思うわ。うん。たぶん――
 今まで、この薬を持って吸血鬼と戦ったって話は聞いたことがないから、
 そういう言い方になってしまうんだけど」

 ちょっと曖昧になりつつも、店員はこくこくと首を縦に振った。
そして、ふふふ、と怪しく笑って、

「――そっか。
 吸血鬼対策におひとつ……そういう触れ込みで呪薬を売り出すのもいいわね」

 商機を見つけてか、その目がきらりと光ったように見えた。
 フィオナとサニーが無言で見つめているのに気がつくと、
店員は、えへ、とごまかすように笑った。
 それからサニーの顔を見て、「あっ」と、何か気がついたように目を丸くする。

「お兄さんでしょ? 砂漠から来た冒険者の人って」
「……そうだが?」

 サニーは少し訝しげな表情で答えた。

 サニーがこの薬屋へ来たのは、前に呪薬を買いに来たとき以来、まだ二度目だし、
もちろんこの店員の女性にも、素性を明かしたりした覚えはなかった。
 何故そんなことを、と、サニーは警戒のまなざしを向けたが、
店員は気に留めない様子でにこやかに、

「傷の調子はどう? 薬、効いてる?」

 訊ねられて、サニーは「ああ、」と頷いた。

 サニーは遠い砂漠の国の冒険者だったが、ある呪いを受けたことが原因で、
当時の仲間達に傷つけられることになってしまった。
仲間達とはその後別れ別れになり、サニーは一人でこの街へ流れ着いた。
 サニーの身体には、今も無数の傷跡がある。
以前、フィオナがそれを気遣ってか、『傷跡を治す』という薬を渡してくれたことがあったのだ。

「小さな傷は、少し薄くなってきたような気がするよ。
 ……そうか。あれもこの店の薬だったんだな。ありがとう」

 店員はひらひらと手を振って、

「お礼はシェベットに言ってあげてよ。あいつもなかなか、いいとこあるよね。
 ――最初、宿の冒険者の女の子にでもあげるのかと思って聞いたら、
 違うって言うから、なんか気になってたのよね」

 サニーは「え……?」と目を丸くし、
その隣で、フィオナがふと、決まり悪そうに顔を逸らした。

「あの薬は、でも、フィオナが……」
「えっ?」

 今度は店員が、きょとんとしてまばたきした。
 フィオナが観念したように口を開く。

「……あたしから渡すように、シェベットに頼まれたの。
 ――盗賊から物は受け取ってくれないかもしれないから、って」
「そんな……ことは、」

 口ごもるように、サニーは言葉を切った。
 あのときは、祖国の盗賊ギルドに売られ、更にそこから別の人物に買われて、
船で運ばれていたところを逃げ出してきたばかり。
 この街のギルドやシェベットとは、なんの関係もないとはいえ、
それでも、盗賊という存在自体に、かなりの不信感と恐れがあった
――今も、なくなったわけではないのだけれど。

(そんな気持ちのときに、あいつから薬をもらっても、
 素直に受け取ることはできなかったかもしれない……)

 そう、サニーは思った。

 そういえば、以前みんなでこの店へ買い物に来たとき、
シェベットは店に入るなり、店員の女性に話しかけていた。
それが、今目の前にいる彼女だったのだ。
 シェベットは、彼女に「相変わらず可愛いな」なんて声をかけていたようだったので、
サニーはくだらない話が続くのだろうと思って、それ以上は話を聞いていなかったのだが……
その後に、あの薬のことを話していたのかもしれない。

 黙り込んでしまった二人を見て、店員は気まずそうに肩を縮めた。

「あー……あたし、余計なこと言っちゃったかな? ごめんね」
「いいの。きっと、いずれわかったことだわ」

 フィオナは軽く肩をすくめる。

「あの……あいつ、傷の原因は話したか?」

 サニーは少し不安になって訊ねた。
 シェベットは軽口をたたいても、口は堅そうだと思っているが、
もし自分の与り知らぬところで、あんな話を広められていたらたまったものではない。
 店員は、首を横に振った。

「名誉の負傷じゃない、ってことだけ聞いたわ。
 ……猫に引っかかれたとか?」

 サニーはほっとしつつ、「いや、ええと……」と苦笑して、

「……、犬に噛まれたんだ。
 恥ずかしいので、人には言わないでおいてくれ」

 フィオナが黙って、ちらりとサニーを見上げた。
 店員は、「そっかあ。わかったわ」と頷いた。
サニーの言葉を、あまり深くは考えていないようだ。
彼女はひとつ息をついて、

「なんだか、話が逸れちゃったわね。ええと、吸血鬼のことだっけ。
 あたしのところには、まだ来てくれてないのよねえ……。
 ちょっと、楽しみにしてるんだけどな」
「楽しみ……?」

 フィオナが聞き返すと、店員は笑顔で、

「菫青座の、あのイザク君にそっくりなんでしょ?
 あんなかっこいい人が、夜中、寝室にやって来て……
 なんて、ちょっと危険なときめきを感じない?」

 ささやくようにそう言われて、
フィオナは眉を寄せて、真面目に考え込み――小さくかぶりを振った。

「ごめん。よくわからないわ」

 そうかなあ、と、店員はなんだか残念そうに、少し口を尖らせた。

「そういえば……。
 市場の肉屋の人が、彼女が吸血鬼に襲われたーって騒いでるんだけどね」
「宿に来て、そんな話をしていた男がいたぞ。
 ……オーバンさん、だったか」

 サニーが言うと、店員は「そうそう、その人!」と頷いて、

「別の人から聞いたんだけど、その彼女って、元々イザク君のことを応援してて、
 だから……襲われても、どちらかというと喜んでたらしいの。
 それで、オーバンさんは余計に怒ってるみたいね」
「……」

 宿にやって来たオーバンのあの剣幕はそういうことか、と、サニーは思った。

 それにしても、吸血鬼が来るのが楽しみと言ったこの店員といい、オーバンの恋人といい……。
昨晩、シェベットが「金も取れそう」と言っていたのは、
あながち間違いでもなかったりするのかもしれない。

 その後、お礼がてらに少し買い物をして、薬屋を出ると、
フィオナはサニーが何やら考え込むような表情を浮かべていることに気がついた。

「サニー? どうかした?」
「……いや、」

 サニーはうつむいて、もごもごと言った。

「――イザクを吸血鬼だと決めつけて悪く言う者も、
 ……あいつが盗賊だからというだけで怖じていた私も、
 同じようなものかもしれないと思って」

 フィオナは目を丸くして、少し考えたあと、
言葉を選ぶようにしながらゆっくりと口を開いた。

「同じではないと思うけれど。
 始めは、仕方がないんじゃない? まずは自分の物差しで測ってみるしかないわ。
 徐々にでも、色眼鏡なしに見られるようになれば、いいんじゃないかしら」

 すたすたと、先に歩き出しながら、フィオナは言った。
その表情は見えないけれど、声色は温かい。

「あれは、いい人よ。時々うっかりしたり、ふざけたりするけれど」
「ああ。そう……なんだろうな」

 その後ろを歩いてゆきながら、サニーは頷いた。「……変な話をして、すまない」

「いえ。こういうことを話してもらえるのは、嬉しいわ。
 ――さて、この後はどうしましょうか」


 その頃、ソラヤはアルーエットの部屋で、一座の日誌を開いていたのだが……。

『変わりなし! 絶好調! ――イザク』
「……って、ええっ? これだけですか!?」

 思わず、声に出してしまう。

 吸血鬼が初めて現れた夜の、その前の日の日誌は、イザクが書いたものだった。
走り書きのような字で、さらりと、一文だけ。
 内容はその日の記入当番次第、とベニーは言っていたけれど、
ここまで何も情報がないなんて……。ソラヤは、がっくりと肩を落とした。

 次の日の日誌は、別の座員がきちんと書いたものだったけれど、
内容は座員達や稽古の様子についてなどで、吸血鬼についての記述はなかった。
この日はまだ、そこまで話題になっていなかったのかもしれない。

 その次の日から、事件を知った座員の書き込みが現れはじめたけれど、
これといって目新しい情報は見当たらなかった。
 もう少し前の日付も見てみようと、ぱらぱらと頁を戻す。

 イザクが書いた分の前の日は、アルーエットが記入当番だった。

『今日はくもり。朝ご飯はパンとチーズと豆のスープ。
 お昼前に、少し散歩。イザク君が露店できれいな鏡を見つける。
 ほしがってたけど、売り物じゃなかった。残念。
 昨日なくなった香草茶を買ってきました。
 お昼のご飯は、市場で買った揚げ菓子。
 午後は稽古で、座長達と音合わせ。なかなかいい感じ……だったとわたしは思った。
 おやつなし。残念。
 夜ご飯は朝の残りと、茸とベーコンと玉ねぎの炒めもの。
 この後は衣装のつくろいを少しして、ねます。――アルーエット』

 うーん、とソラヤは首をかしげた。
これも、特に変わったことは書かれていないように思える。

(強いて挙げるなら、露店と、綺麗な鏡、くらいでしょうか……)

 ちらりとアルーエットの様子を覗く。彼女はまだ、目を覚まさないようだ。
 ソラヤはそっと部屋を出ると、イザクがいる芝居小屋へと向かった。
彼は先程、「……普段通りにしてた方が、気が紛れるかもな。悪いけど、アルーを頼む」
と、稽古に戻っていったのだった。

 ソラヤが露店の鏡のことを訊ねると、イザクは額の汗をぬぐいながら首をかしげ、

「露店の……鏡――ああ!」

 あったな、そんなことも、とイザクは首を縦に振った。

 市場の横道で、露店を出していた少女に呼び止められ、店を覗いてみたのだという。
 小物や装身具がこまごまと並べられた中に、その鏡も置いてあった。
細かい装飾が彫り込まれた枠のついた美しい鏡で、
イザクはそれが欲しくなったのだが、残念ながら売り物ではなく、
他の品物を試しに着けて、その姿を映して見てみるためのものだったそうだ。

 イザクはその鏡を思い出しているのか、惜しそうな目でどこかを見て、
それから再びソラヤの方に顔を向けた。

「そうだ。
 関係ないんだけどさ、その夜……
 夜中、オレしかいない部屋で、ものすごく、誰かに見られてるような視線を感じたんだ」

 傍に誰かが立って、こちらを見ているような気がして、
イザクは寝台から起き上がってみたのだという。
――が、寝台の傍にも、部屋を見回してみても、視線の主の姿はない。

 しかし、じいっとイザクのことを見つめている、
どこか昏い気配を孕んだ視線だけは、確かに感じるのだった。

 ……と、部屋の壁で何かが動いた、と思って、
はっとそちらをふり返ると、鏡に映った自分と目が合った。
 驚きに目を見張っている自分の顔に、イザクは少しだけ笑った。
気のせいか、と思いながらも、背筋がぞくぞくとしてしまって、
イザクは布団をかぶって無理矢理に寝直したのだった。

 その出来事を、昼間の露店の鏡と、なんとなく関連付けて覚えていたのだという。

「変わりあったじゃないですか」

 ソラヤはちょっとすねたような声でそう言って、
彼が『変わりなし』と書いた日誌の頁を開いてみせた。
「あ……はは、は」と、イザクは乾いた笑い声を上げた。

「いや、でもさ、別に日誌に書くようなことでもないだろ?
 その日は、本当にいつも通りだったんだよ」
「うーん……」

 ソラヤは曖昧に頷いた。

(本当に気のせいなら、そうかもしれませんが……)

 イザクを余計に不安がらせてしまいそうなので、口にするのはやめておいたけれど――
例えば、魔法をかけるときに、相手の姿を視界に入れることが重要になる術もある。
 そして、そういった魔法は大概、相手に不幸をもたらす呪いなのだ。
 離れた場所からでも、透視の魔法やマジックアイテムでひそかに覗き見られて、
呪いをかけられてしまうことだって……。

(――なんて、考えすぎでしょうけれど)

 とにかく、イザクから聞いた話は、後でみんなにも教えておこう、と、
ソラヤは内容をよく思い返しながら、アルーエットの部屋へと戻った。


 部屋の扉を開けると――アルーエットが、寝台の上で身を起こしていた。
「アルー!」ソラヤは声を上げて、寝台に駆け寄った。

「よかった、目が覚めたんですね! 大丈夫ですか? 気分は?」
「ソラヤ……? どうしてここに?」

 アルーエットは、まだ眠たげにぼんやりとしていたけれど、
ソラヤが今までのことを話すうちに、だんだんはっきりと目が覚めてきたようだった。

「――それで、その、吸血鬼が来たときのことって……覚えていますか?
 もし話して平気だったら、教えてもらいたいのですが……」

 ソラヤが訊ねると、アルーエットは頷いた。

「夜中に目が覚めたら、すぐ傍に――その辺りに吸血鬼が立ってたの」

 と、ソラヤが座る椅子のすぐ近くを、手で指し示す。

「聞いてた通りに、イザク君にそっくりで、びっくりしたんだけど……。
 吸血鬼が、アルー、って呼んだから。イザク君の声で呼んだから……
 ああ、なんだ本当にイザク君なのか、って思って――わたし、寝ぼけてたんだろうね。
 イザク君なら、血くらいあげようって思って」

 それで噛まれちゃった、と、アルーエットは首を押さえた。
それから、自分の頬を触ったり、手のひらや自分の身体の様子をきょろきょろと見回して、

「わたし……吸血鬼になったのかな?」
「なっていませんよ。大丈夫です。
 今まで襲われた人達も、すぐに元気になったそうですから」

 ソラヤが答えると、アルーエットは「そうなんだ」と、
ほっとしたような、しかしどこか複雑そうな表情で、少し下を向いた。
 けれど、すぐにぱっと顔を上げると、かすかにはにかんだような笑顔を浮かべて、言った。

「吸血鬼って、不死なんでしょ?
 この先何十年かして、わたしも一座のみんなも、知ってる人がみんな死んじゃって、
 イザク君が一人ぼっちになったら、かわいそうだなって……その時、思ったの。
 それなら、わたしも一緒に吸血鬼になってもいいかなって」

 それを聞いて、どうしてか、ソラヤの胸は妙に冷たくどきりと鳴った。
無意識に、服の裾をぎゅっと握りしめる。

(この先、何十年かしたら――)

 そのとき、部屋の扉がノックされて、ベニーがやって来たので、
ソラヤはアルーエットが言ったことを深く考え込まずに済んだ。

「アルーエット!」
「あっ、おはよう、座長」

 アルーエットは笑顔でベニーに手を振る。
ベニーは慌てて寝台の傍に駆け寄ってくると、泣いているような怒っているような声で、

「おはようじゃない! まったく……みんな心配していたのだぞ。
 体はなんともないか? 噛まれた傷は?」
「ご、ごめんなさい……。えっと、大丈夫みたいです。どこも痛くないし」

 そんな二人を、ソラヤはにこにこと見つめると、

「アルーが起きたって、イザクにも知らせてきますね。
 みんなにも、魔法で連絡してみます」

 そう言って、でも、足取りはどこか逃げるように、アルーエットの部屋を出たのだった。

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